共同不動産鑑定

横浜のオフィス賃料名古屋を逆転

横浜の賃料が6年ぶりに名古屋を上回る

地方都市のオフィスビル賃料の動きに変化が起きている。横浜の賃料がおよそ6年ぶりに名古屋を上回った。横浜は供給が少ないうえ、みなとみらい21地区を中心に拠点統合などの需要が堅調だ。東京に比べて賃料が安いことも、需要増の要因となっている。


オフィスビル仲介大手、三鬼商事(東京・中央)によると、9月の横浜の平均募集賃料は3.3平方メートル1万809円。前年同月に比べ2.8%上がった。名古屋は1万793円とほぼ横ばいだった。2010年11月以降、横浜の賃料は名古屋を下回っていたが、16年8月に再び逆転した。


横浜はオフィスビルの新規供給が少ない。三鬼商事によると、横浜駅周辺やみなとみらい21といったビジネス地区で、延べ床面積が1650平方メートル以上の新築ビルは、ここ1年で1棟もない。名古屋は5棟ある。


需要は好調だ。野村総合研究所は横浜市内の拠点を中心に、17年1月に完成予定の「横浜野村ビル」に移転集約する。業務効率化に加え、BCP(事業継続計画)対応も考慮に入れた。富士通系の業務用スキャナー大手、PFUは川崎市から首都圏の本社機能を移した。日本KFCホールディングスも東京都渋谷区から本社を移し、本社機能と商品開発機能を集約する。横浜市は助成金を出して拠点進出を促している。


横浜の賃料は東京に比べると安い。都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の9月の賃料は1万8336円。横浜は都心5区を4割下回る。供給減と需要増で空室率も下がっている。9月は前月に比べ0.2ポイント低い5%。9カ月連続で下がった。三菱地所の「横浜ランドマークタワー」のオフィス部分は「ほぼ満室」(同社)という。

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